リバウンドしないダイエット方法はありません。
筋トレは、リバウンドしにくいダイエット方法です。
しかし、太るのか? 痩せるのか? を決めるのはエネルギー収支が全てですので、エネルギー収支がプラスに傾けば太りますし、マイナスに傾けば痩せることになります。
意外と単純な問題です。
筋トレダイエットであってもリバウンドはします。
リバウンドしてしまったということは「エネルギー収支がプラスに傾いている」ということになりますので、消費エネルギーと摂取エネルギーを見直す必要があります。
以下、もう少し詳しく説明していきます。
筋トレダイエット後のリバウンド原因
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リバウンドは、エネルギー収支のプラスによって起こります。
筋トレは、理想的なダイエット方法です。
筋トレによって「筋肉が増える」「代謝が向上する」ことになり、食事管理によって「エネルギー収支のマイナスをつくりだしていく」ような形となります。
しかし、過信は禁物です。
筋トレをすれば間違いなく消費エネルギーは増えるのですが、上手くいっても「安静時代謝が5~10パーセントほど向上する」くらいなものなのです。
三か月間、筋トレをすると、安静時代謝が五パーセントから七パーセントくらい増えます。中肉中背の平均的な成人男性なら、一日あたりにすると、一〇〇キロカロリーから一五〇キロカロリー増えるということです。
引用元:石井直方[著]『一生太らない体のつくり方』P89より
当たり前ですが、やめてしまえば元に戻っていきます。
また、短期間ダイエットを実施した場合には注意が必要です。
短期間で体重を落とした場合、高い確率で「筋肉量(除脂肪体重)を減らしてしまっている」ことになりますので、基礎代謝が低下してしまっている可能性があります。
極端なダイエット方法はおすすめできません。
鍛えた筋肉を維持するということ
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鍛えた筋肉を維持することは難しくありません。
もちろん、平均よりも極端に大きな筋肉を維持することは難しいのですが、一般的な視点での「良い体(ほどよくついた筋肉)」の維持は難しくないのです。
トレーニング頻度は減らせます。
極端な話、週1回から2週に1回ほどのトレーニング頻度であっても、鍛えた筋肉が極端に減ってしまうことはありません。
ディトレーニングから約2週間は筋力が落ちることはないが、3~4週間すると運動に加わる筋繊維の数が減少し、1~2か月後には筋の萎縮が始まる。
引用元:『筋トレを科学する』P160より
1から2週間に1回であれば、継続は難しくありませんよね?
ダイエットの難しさは、成功した後にあります。
一部のボディメイクを仕事にしていたりコンテストに出場しているような人を除けば、好んでトレーニングを継続できる人は少数派であるはずです。
止めてしまうのか? 頻度を落としてでも継続するのか?
ちょっとした違いではありますが、数ヵ月後、数年後には大きな違いとなってあらわれてしまうことになります。
まとめ
リバウンドしないダイエット方法はありません。
太っていた頃の運動習慣や食事内容に戻してしまえば、徐々にではありますが確実にダイエット前の体に戻ってしまうことになります。
ダイエット成功後は、無理のない範囲でのトレーニングの継続と食事管理を意識した生活を送っていくことがポイントとなります。