コラーゲンの経口摂取には意味がある。食べ物から摂取するメリット。

コラーゲンの経口摂取には意味があります。

「タンパク質であるコラーゲンを摂取しても、アミノ酸まで分解されてから吸収されることになるので意味がない」という意見もありますが、「コラーゲンを摂取することに意味がある」という研究が数多くあることも事実です。

以下、コラーゲンの経口摂取によって得られる(得られる可能性のある)メリットとその根拠を解説していきます。

コラーゲン合成

コラーゲンを経口摂取することで、体内のコラーゲン合成が高まります。

これは、タンパク質(アミノ酸)が十分に足りている状態でも起こらない反応であり、コラーゲンが分解されることによって生じた分解産物が繊維芽細胞を刺激することによって起こる反応です。

最近の研究(2010~2011年)で、コラーゲンの分解産物であるジペプチド(アミノ酸2個からなるペプチド)の1つが、繊維芽細胞を刺激し、コラーゲン合成を促すことが示されました。

引用元:石井直方[著]『トレーニングをする前に読む本』P52より

このことからも、コラーゲンの経口摂取には意味があるといえます。
「どの程度の摂取量で合成が高まるのか?」「経口摂取によるコラーゲン合成はどのくらい持続するのか?」などの詳細は不明です。

今後の研究に期待したいところです。

関節痛の軽減

コラーゲンの経口摂取によって、関節の痛みが軽減される可能性があります。

関節痛には、2つの原因があると考えられています。
ひとつめは「クッションの役割を果たしている軟骨のすり減り」であり、ふたつめは「組織の損傷が免疫系を刺激することにより起こる痛み」です。

  • 軟骨のすり減り
  • 免疫系による炎症反応

軟骨のすり減りに対しては、上記で説明した「コラーゲン合成の促進」がプラスに作用すると考えられます。コラーゲン合成を促すことによって、分解と合成が適切なバランスに回復する可能性があるためです。

免疫系の炎症反応に関しては、腸管免疫寛容という働きが関与しています。

人間の身体には、腸管免疫寛容(経口トレランス)という仕組みがあります。「食べ物から摂取(吸収)された物質に対しては、抗体が生成されない(生成されにくくなる)」という仕組みです。

この働きによってコラーゲンに対する免疫反応が軽減されます。
(軟骨のすり減りによる)物理的な痛みに対しては効果がありませんが、(炎症反応による)化学的な痛みに対しては軽減させる効果があるということです。

まとめ

「コラーゲン摂取=美容目的」というイメージを持つ方も多いかと思います。
しかし、コラーゲンの摂取は、筋トレ(筋トレダイエット)に対してもプラスに作用する可能性があります。

特に中年以降の筋トレダイエットの場合、関節の痛みがトレーニングを中断してしまう直接的な原因になることも少なくありません。

「サプリメントによってコラーゲンを補わなければいけない」というわけではありませんが、摂取カロリーに余裕があるのであれば「鶏皮も残さず食べる」という選択肢があってもよいと考えられるのです。

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