食べる量を減らしても痩せないのは、危険な状況です。

痩せるためには適度な食事制限が必要です。
しかし、「食べる量を減らしているのに痩せられない」と感じられるほどに減らしているのであれば、間違ったダイエットアプローチである可能性があります。

目安となるのは「目標体重kg×30kcal」です。
これ以下の摂取エネルギーでも痩せられないのであれば、注目すべきは「摂取エネルギーよりも消費エネルギー」です。

即刻、現在のダイエット方法に見切りをつけることをおすすめします。

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代謝量の低下

「食べていないのに痩せない=代謝の低下」です。

ダイエットには、「エネルギー収支のマイナス」が必要です。
「消費エネルギー>摂取エネルギー」では確実に痩せますし、「消費エネルギー<摂取エネルギー」では確実に太ることになります。

  • 消費エネルギー>摂取エネルギー=痩せる
  • 消費エネルギー=摂取エネルギー=維持
  • 消費エネルギー<摂取エネルギー=太る

ダイエットの仕組みはシンプルです。
「食べる量を減らしても痩せない」ということは、減らした摂取エネルギー以上に消費エネルギーが低下してしまっていることを示します。

「代謝が低下してしまっている」ということです。

エネルギー消費の大きな筋肉

代謝量と筋肉量には、比例関係が成り立ちます。

消費エネルギーは、大きく「基礎代謝」「活動代謝」「食事による熱生産(食事誘発性熱産生)」の3種類に分類することができ、その大部分(約60~75パーセント)を占めるのが基礎代謝です。

  • 基礎代謝:60~75パーセント
  • 活動代謝:15~30パーセント
  • 食事誘発性熱産生:5~10パーセント
食事誘発性熱産生(DIT/Diet Induced Thermogenesis)とは、栄養素(特にタンパク質)が分解される過程で、その一部が体熱となって消費されることを指します。

そして、(最も多くのエネルギーを消費している)基礎代謝の60パーセントほどは、筋肉によって消費されています。全代謝量の36~45パーセントほどには筋肉が関与しているということです。

また、基礎代謝の六割は「最低で」ということですから、「エネルギー消費の約四割が筋肉によるもの」といっても、さしつかえないと思います。

引用元:石井直方[著]『一生太らない体のつくり方』P36より

筋肉量が減れば、結果として代謝量も減少します。
「食べる量を減らしても痩せない」というのは、筋肉量の減少によって代謝量が減少してしまっている可能性が高いといえます。

言い方を変えれば、「筋肉量さえ保てていれば、過度な食事制限(カロリー制限)をしなくても痩せることができる」・・・ということです。

食べる量を減らさないためにも筋トレ

ダイエットには、筋トレが必要です。

筋トレをしないダイエットは、筋肉量を減らします。
筋肉量が減るということは「基礎代謝、延いては全身の代謝が低下する」ことを意味しますので、食べられる量はどんどん減っていきます。

筋トレをしなくても痩せる(体重を減らす)ことは可能です。
しかし、筋肉量を減らして体重を落としたとしても、リバウンドしやすい体質になってしまうことは目に見えています。

全身代謝量の4割ほどに影響を与える筋肉量を大幅に減らしてしまうのですから、当然の結果ですよね?

まとめ

「食べる量を減らしても痩せない」というのは、とても危険な状況です。

(無理をして食事量を減らせば)体重は減らすことができます。
しかし、無謀な食事制限は体脂肪以上に筋肉量を減らすことになりますので、高い確率でリバウンドしてしまいます。

この場合のリバウンドは、体脂肪だけが増えるのです・・・。

「目標体重kg×30kcal」がひとつの目安になります。
それ以下まで制限しても痩せられない状況になってしまっているのであれば、一端、食事量を増やしてでも筋力トレーニングに取り組むべきです。