筋肉痛による体重増加の仕組み。筋トレ翌日に体重が増えるのは問題なし。

筋肉痛は、体重を増加させます。

体重増加の原因は、体内水分量の増加です。
頑張ってトレーニングしたにもかかわらず「翌日の体重が増えてしまう」のですから、ダイエット目的であれば筋トレに不信感を持ってしまっても不思議ではありません。

しかし、体重増加を心配する必要はありません。
主な原因は「体内水分量の増加」ですので、体脂肪が増えているわけではありませんし、もちろん、筋肉が増えているわけでもありません。

体重の変化に一喜一憂することは、無意味なのです。

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筋トレによる筋繊維の炎症反応

細胞が炎症を起こすと、水分量が増加します。

筋トレは、筋繊維に微細な損傷を起こします。
筋肉は「微細な損傷を与えられた筋繊維が筋サテライト細胞(衛生細胞)によって補修されていく」という工程を繰り返して成長していきます。

筋肉痛というのは、筋繊維に炎症が起こっている状態です。

炎症が起こると、外傷や毒素などで活性化するヒスタミンなどが、たくさんつくられます。その中に痛みや痒みを引き起こす物質があるので、炎症とともに筋肉が腫れ、熱っぽくなったり、力を入れると痛くなったりという状態になるわけです。

引用元:石井直方[著]『石井直方の筋肉まるわかり大事典』P42より

この仕組みによって、炎症による体重増加が起こります。
この仕組みのみで極端な体重増加が起こるとは考えにくいのですが、「少なからず体重が増加してしまう可能性はある」と考えるのは自然なことです。

ストレスホルモン(コルチゾール)

ストレスホルモンには、体重を増加させる作用があります。

基本的に、トレーニングはストレスです。
肉体面には物理的ストレスと科学的ストレスが課せられますし、精神面へのストレスは言うまでもありません。

筋肉痛は、強いストレスを受けたという証拠です。
強いストレスを受けてストレスホルモン(コルチゾール)の分泌が過剰になりますと、「筋分解が促される」「体内水分量が増加する」などの問題が生じてしまうのです。

ちなみに、コルチゾールは悪ではありません。
適度な分泌量であれば「生体のエネルギー供給を促進させる」ような働きをしますので、過剰でなければプラスに働くホルモンでもあるのです。

筋グリコーゲン補充の活発化

筋トレ後の糖質は、筋グリコーゲンを補充します。
グリコーゲンとは「ブドウ糖が多糖結合した動物性の貯蔵多糖類」であり、肝臓や筋肉に多く蓄えられているエネルギーです。

筋グリコーゲンの体内貯蔵量は多くありませんが、他の糖質と同様に水分を引きつける作用があります。

肝臓のグリコーゲン貯蔵量は60~80g程度ですが、筋肉では300gを超える量にもなります。グリコーゲンは必要に応じてグルコースに分解されます。

引用元:川島由起子[監]『栄養学の基本がわかる事典』P78より

筋グリコーゲンの補充にはメリットがあります。
体重が増えてしまうことは避けられませんが、「疲労回復」や「スタミナ対策」に直接的な影響力を持ちますので、筋グリコーゲンの補充を優先させるべきです。

筋トレ後(もしくは翌日)の体重増加は一時的なものです。

まとめ

筋肉痛は、体重増加につながります。
主な原因としては「細胞の炎症」「ストレスホルモンの増加」「筋グリコーゲンの補充」などがあり、いずれの項目も体内水分量を高める作用をもちます。

体重増加は一時的なものです。
筋肉痛による体重増加は避けられないものですので、日々の増減に一喜一憂するのではなく、長期的な目線で比較していくことがポイントとなります。