筋トレには、代謝を向上させる効果があります。
この効果は「トレーニング後6~48時間ほど持続する」と考えられており、ダイエット中(減量中)であれば上手に活用していきたいところです。
しかし、一言に「筋トレは毎日(高頻度で)実施するのが効果的」とはいっても、同一部位を高頻度で刺激することはおすすめできません。
同一部位を高頻度で刺激しても、メリットはありません。
意図的に代謝向上効果を狙うのであれば、トレーニング部位を分けて(スプリットルーティンにて)実施することがポイントになります。
筋トレによる代謝向上
◇
筋トレには、代謝を向上させる効果があります。
筋肥大には時間がかかります。
このことからも、「筋トレの効果には即効性がない」と考えられがちですが、実際には「筋トレをすると、すぐさま代謝が向上する」ことが確認されています。
これは、トレーニングによって傷つけられた「筋繊維を修復されるためには、多くのエネルギーを必要とする」ことと、筋トレををすると「脂肪の燃焼効率が高まる」という2つの理由が推測されています。
◇
筋トレは無酸素運動であるため、脂肪を消費しません。
しかし、筋トレによって分泌が促されるアドレナリンや成長ホルモンには、脂肪を分解する作用があります。直接的に脂肪を燃焼するわけではありませんが、結果的に「脂肪を減らしやすい運動」ということができます。
毎日はOKでも同一部位はNG
◇
同一部位を毎日トレーニングするのはNGです。
筋肉は、絶えず分解と合成を繰り返しています。
分解が優位になれば「筋肉量の減少」が起こりますし、合成が優位になれば「筋肉量の増加」が起こることになります。
正しいトレーニングができていれば、毎日トレーニングすることはできないはずですし、たとえ無理をしてできたとしても「筋分解が優位」になってしまう恐れがあります。・・・加えて、オーバートレーニングのリスクも高まります。
◇
どんなにトレーニングが楽しくなってしまったとしても、同一部位を毎日トレーニングしてはいけません。・・・「休むこともトレーニングの一環」だということを忘れてはいけません。
トレーニングの分割
◇
スプリットルーティンにて実施することがポイントです。
トレーニングの分割をすることによって、(部位を変えて)毎日トレーニングすることが可能になります。
分割法とは、部位別にトレーニングを分割する方法です。
たとえば、上半身と下半身に分ける2分割、下半身・上半身(前面)・上半身(後面)に分ける3分割など、やり方はいろいろです。
◇
分割法のメリットには、「代謝の高い状態を維持しやすくなる」「トレーニング頻度を増やせる」「トレーニングボリュームを増やせる」「集中力を維持したままオールアウトさせやすくなる」などがあります。
また、まとまった時間を確保できない人にも効果的です。
たとえば、全身のトレーニングに1時間かかると想定するならば、2分割にすれば1回のトレーニングは30分に短縮することができます。
トレーニング頻度は増えますが、この方が続けやすい人も少なくないはずです。
まとめ
筋トレ頻度を増やすと、代謝を高めることにつながります。
ポイントとなるのは「毎日のトレーニングはOKでも、ひとつの部位につき週2~3回のトレーニング頻度に抑える必要がある」ということです。
このことからも、2分割にして「4オン3オフ」にする方法や、3分割にして「6オン1オフ」にする方法などが用いれられます。
「どのくらい代謝が高まるのか?」
……についてはトレーニング内容や食事内容など、個人差の大きくなる問題ではありますが、「実感できるほどの効果」を得られるのが一般的です。