筋肉をつけるために太るべきか? 「太る」という言葉の二面性に注意。

筋肉をつけるために太るべきか?
・・・に関しては、体重を増やしながら筋トレをした方が効率的に筋肉がつきやすい一方、必ずしも「太らなければいけない」というわけではありません。

そもそも、筋トレの目的は人それぞれです。

  • 痩せ型であり、筋肉をつけたい。
  • 筋肉をつけたいが、これ以上は太りたくない。
  • 肥満であり、痩せなければいけない。

今現在、「どのような状況で、どのようになりたいのか?」によって、最適な方法には個人差があるということです。

筋トレの目的は?

目的によって、効果的なアプローチ方法は変化します。

筋肥大と除脂肪は、両立が可能です。
しかし、「どのレベルまでであれば両立が可能なのか?」に関しては、遺伝的要因に大きく左右される問題です。

「実際に試してみなければ分からない」・・・というのが本音です。

よって、ある程度以上のレベルを目指すのであれば「増量期」と「減量期」を設定する必要が出てきます。・・・増量期に筋肉を大きく脂肪を小さく増やし、減量期に筋肉を小さく脂肪を大きく減らすのです。

結果として、筋肉だけが増えることになります。

太ること≠筋肥大

「太ること」と「筋肉を増やすこと」はイコールではありません。
確かに、「余剰エネルギーのある状態で筋肉がつきやすい」ということはあるのですが、「太らなければ筋肉をつけられない」・・・とまではいえません。

しかし、今現在、痩せ型であったり、普通体型であってもコンテストに出場できるようなレベルを目指しているのであれば「腹筋が消えない程度に太ることが効果的」であることも事実です。

また、ここで言う「太る」とは、筋肉をつける過程で「仕方なく体脂肪も増えてしまう状況」のことを指します。・・・むやみに太ればいいというのは確実に間違った認識ですので注意してください。

ピリオダイゼーション

ピリオダイゼーション(周期化)を考えてください。
「筋肉を増やす時期(増量期)」と「体脂肪を減らす時期(減量期)」を明確に期分けすることで、効率的に筋肉だけを増やせるようになります。

  • 増量期:筋肉を大きく増やして、体脂肪を小さく増やす。
  • 減量期:体脂肪を減らして、筋肉を維持できるように努める。

秋から春先にかけてを増量期とし、春先から夏にかけてを減量期とするのが一般的です。これは、「厚着をする冬場は多少太ってもかまわない」「薄着になる夏場はベストな体型を維持したい」・・・と考える人が多いためです。

また、体脂肪が増えすぎるのを防ぐために「増量期中であっても短期間の減量を挟んで行う」こともあります。この辺は個人の戦略によるところが大きくなりますので、状況に応じて臨機応変に取り組んでみてください。

まとめ

「筋肉をつけるためには太らなければいけない」というのは、捉え方によっては正しくもあり、間違いでもあります。筋肉をつける過程で「どうしても脂肪がついてしまう」のであって、「脂肪を付ければ筋肉もつく」というわけではありません。

この辺の理解が乏しい場合、体脂肪が増えることによって体は大きくなるかもしれませんが、体脂肪を減らしてみると「あまり変わっていないのでは?」・・・という悲しい結果にもなりかねません。

闇雲に太ることはおすすめしません。

筋肉をつけるためには体重を増やす必要があります。
・・・しかし、筋肉を大きく増やして体脂肪は微増であることが理想であることを肝に銘じてください。

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