ダイエットには運動が必要です。
運動をしなければスムーズに体脂肪を減らすことができませんし、体脂肪以上に除脂肪体重を減らしてしまうことにもなりかねません。

しかし、「運動なら何でも良いのか?」といえばそんなことはなく、運動には種類による「特化した効果」があることを知る必要があります。・・・脂肪を分解する運動と脂肪を燃焼する運動は、全くの別物なのです。

以下、代表的な運動(有酸素運動、筋トレ、ストレッチ)に関するダイエットへの影響について説明していきます。

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有酸素運動だけのダイエット

有酸素運動だけのダイエットはおすすめしません。

有酸素運動だけでは、脂肪を減らせたとしても筋肉も減らしてしまいます。
「運動をしているのだから筋肉が維持されるのでは?」と考えてしまいがちですが、有酸素運動に分類される運動強度では筋肉の維持は不可能です。

エアロビックトレーニングでは、基本的に筋肉はつきません。落ちることはあっても、増えることはない。

引用元:石井直方[著]『石井直方の筋肉まるわかり大事典』P168より

有酸素運動だけのダイエットは、確実に筋肉を減らします。
筋肉の減少は代謝の減少に直結しますので、たとえ目標体重まで減らせたとしても、リバウンドしやすく維持するのが難しい体質になってしまいます。

筋トレだけのダイエット

筋トレと食事管理を実施すれば、間違いなく痩せることができます。
しかし、スムーズな体脂肪減少や(トータルでの)健康増進を目指すのであれば、有酸素運動も取り入れていくべきです。

体脂肪は「分解→運搬→燃焼」という行程を経て減少していきます。

筋トレのダイエット効果として注目されているのは、「体脂肪の分解」と「筋合成の促進(筋分解の抑制)」です。・・・筋トレだけでは、燃焼の行程が欠けているために体脂肪の減少が完結しないのです。

筋トレによって血中に放出された遊離脂肪酸は、燃焼されなければ「再び脂肪として合成されてしまう」ことになります。

このことからも、(効率的に体脂肪を減らすためには)筋トレをしたからといって安心するのではなく、「筋トレ後に有酸素運動を実施する」「筋トレ後は活発に動くようにする」などの心がけが大切になってきます。

ストレッチだけのダイエット

ストレッチが(直接的に)ダイエットに関与することはありません。

ストレッチは重要なエクササイズです。
しかし、ダイエット効果に関しては「過大評価されている」ような印象を受けます。

  • 静脈やリンパのマッサージ効果
  • 体の柔軟性やバランスの改善
  • 筋肉の緊張を和らげることによるリラックス効果

ストレッチにはダイエット作用がありません。
「まったく効果がない」とまではいえませんが、「頑張ったほどの効果は得られない」ということを肝に銘じておく必要があります。

ストレッチには、「コンディションを整える」「関節の稼働域を広げる」などの効果があります。直接的にダイエットに関与するものではなく、「ダイエットをサポートする」ようなイメージで捉えておくことがポイントになります。

まとめ

ダイエットには運動が必要です。
しかし、「運動なら何でも良い」とはいきませんので、それぞれの運動効果を正しく理解して組み合わせていく必要があります。

有酸素運動には体脂肪の燃焼、筋トレには体脂肪の分解、ストレッチにはコンディションを整えるなどの効果があります。

これらのことからも、「有酸素運動だけで痩せよう」「筋トレだけで痩せよう」「ストレッチをして痩せよう」というアプローチは非効率であり、努力の対価が割に合わないものになってしまうリスクがありますので注意してください。