当ブログでは、EMSをおすすめしていません。
EMS(Electrical Muscle Stimulation)は、運動刺激の代わりに電気刺激を利用するトレーニング器機です。

厳密にいえば、EMSには効果があります。

しかし、筋トレに代わるほどの効果ではありません。
本格的な機械を使用すれば「寝たきりなどのリハビリ目的には効果がある(かもしれない)」・・・程度のものなのです。

注目に値する分野ではありますが、現時点ではおすすめできません。

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感覚神経をも刺激するEMS

運動と同等の効果を得るためには、激痛を伴うことになります。

EMSの課題のひとつは「感覚神経」です。
筋肉には多くの感覚神経が入っているため、トレーニング効果が得られるほどの電気刺激を与えると、激痛を伴うことになります。

「周波数を変える」「低周波と高周波を重ねる」など、感覚神経を刺激せずに筋肉だけを刺激できるように改良されつつはあるものの、筋トレと同等の効果を得るためには「痛みに耐えなければいけない」・・・という現実があります。

筋トレをした方が、楽なのです。

インナーとアウター

インナーとアウターのバランスが崩れる恐れがあります。

運動とは違い、EMSの刺激は部分的なものです。
運動刺激であれば腹直筋と同時に外腹斜筋や内腹斜筋なども刺激されることになりますが、EMSでは一部の筋肉しか刺激されません。

理論的には、バランスよく刺激することが可能です。
しかし、専門的な知識や機械が必要になりますし、多くの手間がかかることになりますので現実的ではありません・・・。

また、成長ホルモンなどの分泌が起こらないことも問題です。

速筋繊維を減らしてしまう可能性

「速筋→遅筋」への変換が起こる可能性があります。

筋肥大が起こるのは、速筋繊維です。
しかし、長期的な電気刺激によって、「速筋繊維から遅筋繊維への変換」が起こる可能性があることが示唆されています。

ウサギに電気刺激を3週間ぐら与え続けると、速筋繊維が完全に遅筋繊維に変わってしまうのです。白い筋肉が赤くなり、体も少し小さくなる。

引用元:石井直方[著]『筋肉まるわかり大事典』P377より

中途半端な電気刺激は、筋トレとは逆の効果を生んでしまう可能性があります。

EMSは目覚ましい進歩を遂げている分野ではありますが、現時点では「運動(筋トレ)の代わりにはならない」「中途半端な刺激は逆効果になるリスクがある」などの問題を抱えていることも事実です。

まとめ

当ブログでは、EMSをおすすめしません。
もちろん、「現時点では」という条件は付くのですが、それなりに高額な機械ですし、望んでいるような効果は得られないと考えています。

筋肉の成長には運動が必要です。
筋トレのセオリー「80%1RMくらいの負荷で、限界まで繰り返す」というのが、もっとも効率的なトレーニング方法となります。

信じられないかもしれませんが、「適切な負荷での無理のないトレーニング」というのは、耐え難い苦痛を伴うものではありません。・・・(ある意味)中途半端なトレーニングよりも、ずっと楽だったりもします。