ストレッチの効果はメリットが大きい。ただ、やりすぎには要注意。

ストレッチは、筋肉を伸ばします。
筋肉を伸ばして柔軟性を向上させることで、「関節の稼働域を広げる」「血液循環が良くなり酸素や栄養素が行き渡りやすくなる」などのメリットがあります。

しかし、柔らかければ柔らかいほどメリットが大きくなるか? ・・・といえばそんなことはなく、適度な柔軟性であることがポイントです。

以下、ストレッチの効果について説明していきます。

柔軟性(稼働域)の向上

柔軟性が向上すると、動作に余裕が生まれます。
筋肉の柔軟性を高めるということは「伸ばした筋肉の関与する関節稼働域が広がる」ことを意味しますので、スポーツ動作がスムーズになる可能性があります。

しかし、過度な柔軟性はパフォーマンスの低下につながります。
柔軟性の高すぎる筋肉とは、言い換えれば「緩い筋肉」ということですので、筋が発揮するパワーがうまく動作に反映されなくなってしまう恐れがあります。

筋肉の柔軟性がよくなりすぎるほど、筋肉の出力、つまり出せる力が下がってしまいます。簡単にいうと、同じ筋肉量の場合、柔軟性が過剰な人のほうが重い物を持ち上げられないという意味です。

引用元:中野ジェームズ修一[著]『下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」』P49より

「過ぎたるは及ばざるが如し」です。
確かに筋肉の柔軟性は重要なのですが、過剰な柔軟性はスポーツパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性がありますので注意が必要です。

機能的なカラダへ

筋肉には血液を送り出すポンプのような役割があります。
運動不足や長時間のデスクワークなどで「肩こり、腰痛、冷え性など」のトラブルが起こりやすくなるのはこのためです。

ストレッチは、全身の血液循環を良好なものにします。

血液循環が良くなることによって、酸素や栄養素が全身に行き渡りやすくなりますし、(血液循環に伴い)熱が末端まで運ばれるようになりますので、冷え性の改善などにも効果があります。

リラックス作用

ストレッチは、副交感神経を優位にします。
スタティックストレッチは副交感神経を優位にし、「高ぶっていた気持ちを抑える」「心拍数が下がる」「適度に体が温められる」などの効果があります。

就寝前に行えば、「深い眠りに入りやすく成長ホルモンの分泌をスムーズに促すことができるようになる」ということになります。

質の高い睡眠とは、最初のノンレム睡眠を深く眠ることを指します。

質のよい睡眠とは深いノンレム睡眠のことを指します。この睡眠は前にも述べましたが、睡眠周期の最初の2単位にまとめて出現するものです。

引用元:井上昌次郎[著]『メラトニンの真実』P58より

睡眠の質を高めることは、とても重要です。
「昼間の活動量が向上する」「ボディメイク(筋合成や脂肪燃焼)」「肌や髪などの合成促進」など、多くのメリットがあります。

たかがストレッチですが、されどストレッチです。

まとめ

ストレッチには「柔軟性の向上」「関節稼働域の向上」「副交感神経を優位にしてリラックス状態になれる」など、様々な効果(メリット)があります。

しかし、適度なストレッチであることが重要であり、柔軟性の高すぎる筋肉は「緩い筋肉」とも言い換えることができます。緩い筋肉では、スポーツパフォーマンスが低下してしまいますので注意が必要です。

また、ストレッチには多種多様な方法があり、それぞれのストレッチ方法には「全く異なる効果や特徴」がありますので、最適なストレッチ方法を選ぶこともポイントのひとつとなります。

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