筋トレには、美肌効果があります。
もちろん「筋トレをすればするほど肌がキレイなる」・・・とまでは言えないのですが、適度な筋トレに美肌効果があることは事実です。
ポイントは、以下3点。
- 食事内容の改善
- 血流改善(ポンプ作用など)
- 成長ホルモンの分泌促進
面白いことに「筋肉をつけるための条件」と「健康な肌をつくるための条件」には、数多くの類似点があります。・・・適切な食事管理と運動習慣というのは、筋肉と肌の両方にとってメリットが大きいのです。
食事内容の改善
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筋トレには、食事管理が必要です。
どんなにトレーニングだけを頑張っていたとしても、食事管理が疎かであればトレーニング効果は半減してしまいます。
- 炭水化物(糖質)
- 脂質
- タンパク質
- ビタミン
- ミネラル
- 食物繊維
そして、(一般的な)筋肉によいとされる食事内容は「タンパク質合成を促す」「血流をよくして細胞に栄養素を送り届ける」ことなどが重要視されており、結果として肌を含めた全身が健康になれる可能性を秘めています。
筋肥大も美肌も、健康というベースがなければ成り立ちません。
全身の血流改善
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筋肉には、血流を促進させる作用があります。
筋肉をよく動かすと、冷え症や肩こりなどが改善します。
これは、筋肉を動かすことで全身の血行がよくなり「暖かい血液が滞りなく流れる」「老廃物がスムーズに代謝される」などの作用によるものです。
また、血流は「細胞に栄養を届ける運搬役」でもあります。
全身の細胞は血液によって送り届けられた栄養によって成り立っています。
血流がスムーズでない(毛細血管が発達していない)と、各細胞は栄養不足となり本来の力を発揮することはできません。
筋肉は萎縮しますし、肌は(キメやハリに乏しい)トラブルの起きやすい状態になってしまうということです。
成長ホルモンの分泌促進
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筋トレには、全身の細胞を活性化させる働きがあります。
加齢による衰えには、ホルモンの分泌量が大きく関与しています。
成長ホルモン、性ホルモン、副腎皮質ホルモンなどの各種ホルモン類は、加齢によって分泌力が低下していき、直接的な老化の原因になります。
しかし、筋肉をよく動かす(筋肉を刺激する)ことで、内分泌器官の働きが活性化され、アンチエイジングに関与する各種ホルモンの分泌量が増加することが確認されています。
特に注目してほしいのが成長ホルモン。
成長ホルモン(GH)は別名「若返りホルモン」とも呼ばれ、何もしなければ16歳ほどをピークとして減っていく一方です。
成長ホルモンには以下のような作用があります。
- 筋肉や骨の萎縮を防ぐ。
- 体脂肪の増加を抑える。
- 肌の保水力やハリを高める。
成長ホルモンの分泌を促すのは、睡眠と筋トレです。
筋トレをすることで成長ホルモンの分泌が促される頻度が高まります。・・・つまり、全身の細胞を活性化させることにつながるということです。
まとめ
肌をキレイにするためにスキンケアに力を入れている方も少なくないかともいますが、根本的な対策としては内側からのケアが重要です。
もちろん、筋トレをしなければ美肌になれないとはいいません。
しかし、筋肥大の条件と美肌の条件には類似点が多く、「肌をキレイにするために筋トレに取り組む」というアプローチがとても効果的であることは知っておいて損はありません。