スピルリナの効果を説明します。
スピルリナは、藍藻類(らんそうるい)の一種です。
アラビア半島の死海や南米大陸に多くみられる高塩分の湖に繁殖する藍藻類の一種であり、食品としての歴史は16世紀ごろからはじまっています。
以下、スピルリナの効果に関する詳細を説明していきます。
栄養素
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スピルリナは、総合的な栄養補給ができます。
スピルリナは高タンパク質の藍藻類であり、タンパク質以外にも、ビタミンA(β-カロテン)、カリウム、クロロフィル、フィコシアニンなどが豊富に含まれています。
- タンパク質:生命の維持に欠かせない栄養素
- ビタミンA(β-カロテン):皮膚や粘膜を丈夫にする脂溶性ビタミン
- カリウム:浸透圧や神経伝達に関わるミネラル
- クロロフィル:抗酸化作用、解毒作用
- フィコシアニン:抗酸化作用
スピルリナ特有の成分なのが、フィコシアニンです。
フィコシアニンは、フィコシアノビリンという色素がタンパク質と結合した構造になっており、抗酸化作用を持つことが特徴です。
効果(効能)
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主な効果には、食生活の改善があります。
タンパク質、ビタミンA(β-カロテン)、カリウム、クロロフィルなど、基本的な栄養素の説明は割愛します。
スピルリナ特有の成分は、フィコシアニンです。
フィコシアニンには、コレステロール値を下げる働きがあります。
これは、フィコシアニンがコレステロールの酸化を防ぎ、コレステロールを含む胆汁酸を包み込んで排泄させる作用があるためだと考えられています。
また、スピルリナの栄養素には「細胞壁が柔らかい」という特徴があり、一般的な食品と比べると消化、吸収に優れています。
注意点(副作用)
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スピルリナの摂取量には、注意が必要です。
スピルリナの葉緑素が分解されると、フェオホルバイトという物質ができ、フェオホルバイトには皮膚障害の原因になることが確認されています。
このことからも、1日2~6gの摂取量を守る必要があります。
1日小さじ1程度が目安となります。
・・・とはいっても、味は「かなり飲みにくい(不味い)」ものですので、小さじ1程度でも飲むのには、相当な苦労をするはずです。
まとめ
主な栄養素には、タンパク質、ビタミンA(β-カロテン)、カリウム、クロロフィル、フィコシアニンなどがあります。
スピルリナ特有の栄養素は、フィコシアニンです。
フィコシアニンには「コレステロールを含む胆汁酸を包み込んで排泄させる」という作用があるため、コレステロール値の低下に期待がもてます。
しかし、スピルリナの葉緑素が分解されてできるフェオホルバイトという成分には、皮膚障害を起こす原因となるということが確認されていますので、1日2~6gを目安として過剰摂取には注意する必要があります。