ダンベルプレスとベンチプレスは、基本的に別種目です。
よって、「ダンベルプレスを何回できたらベンチプレス何キロに相当する」というのは、信憑性に欠ける換算式であると言えます。
それでも、おおよその目安は知っておきたいですよね?
あえて一例を提示するとすれば、以下のようになります。
- ベンチプレス100kg相当
- ダンベルプレス40kg8回
- ダンベルプレス35kg12回
- 35kg以下では再現性が低くなる
ダンベルプレスをメイン種目としている場合は、上記のようになります。
しかし、ベンチプレスをメイン種目としている場合、たとえ100kg1RMができる人であっても、40kg8RMや35kg12RMは難しいはずです・・・。
これは、単純な経験不足(テクニック不足)であったり、スタビライザーとしての筋力が不足している可能性が高いためです。
重さに勝る正確性はない?
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ポイントとなるのは、絶対的な重量です。
ダンベルプレスはベンチプレスよりも扱える重量の下がります。
しかし、扱える重量が下がる理由は「スタビライザーとしての筋肉への負担が増える」ことや「スタートポジションまでが難しい」ことなどによるものです。
(稼働域などの点で多少の優位性はあるかと思いますが)ダンベルプレスの方が主動筋(大胸筋や上腕三頭筋など)に強い負荷がかかっているというわけではありません・・・。
そこで利用するのが、ウエイト換算表になります。
ウエイト換算表(RM換算表)を確認すると、「100kg1RM」は、「80kg8RM」や「70kg12RM」などに相当する負荷であることが確認できます。
ダンベルプレスであれば、「40kg8RM」や「35kg12RM」に相当するということです。
最低でも35kgのダンベルが必要な理由
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ベンチプレス100kg相当(100kg1RM)の換算値を知りたい場合には、最低でも片側35kg以上のダンベルが必要です。
35kg以下のダンベルでは、再現性が確保できません。
というのも、35kg以下では反復回数が12回以上になってしまうため、「物理的刺激が不足する」「遅筋繊維の動員比率が高まる」などのデメリットが生じてしまうためです。
- 物理的刺激が不足する
- 遅筋繊維の動員比率が高まる
当ブログでは、可能な限り重いダンベルの購入をおすすめしています。
一般的な成人男性であれば「ベンチプレス100kg」というのは、ひとつの目標であるはずですよね?
ベンチプレス100kg相当のトレーニングには、80kgセット(40kg×2)のダンベルが必要不可欠なのです。
https://www.qolfit.com/post-928/
理論上は、それ以下の負荷でも筋肉を鍛えることができます。
しかし、筋肉にストップをかけているのは脳です。
アドレナリン(副腎皮質から分泌されるホルモン)などの分泌が高まって、脳がごまかされているような状況下でなければ、なかなか十分な刺激を与えることはできません。
現実的には、70%1RM以上(反復回数12回以下)の負荷でなければ、換算式の再現性を確保することは難しくなるのです。
まとめ
あえて換算するのであれば、総重量で比較することをおすすめします。
ベンチプレス100kg1RMをダンベルプレス50kg1RMと考えるのです。
(スタビライザーとしての筋肉が必要となるため)ダンベルプレスの方が難易度は高くなりますが、シンプルに重量で比較している分、再現性は高くなります。
ウエイト換算表(RM換算表)を利用すれば、「40kg8RM」や「35kg12RM」などのように(比較的)再現性の高い数値を導き出すことも可能です。