whyツリーは真の問題を探るツール。見えている問題は氷山の一角。

whyツリーは、課題を明確にするためのロジックツリーです。

表面化している問題の多くは、現象でしかありません。
現象には必ず「真の問題(要因)」が隠れていますので、解決策を立てる前に真の問題を浮かび上がらせる必要があります。

そのために「whyツリー」が用いられます。
whyツリーは、現象に対して「why(なぜそのような結果になったのか?)」を繰り返すことによって要因を見つけだす方法です。

以下、whyツリーの具体例を説明していきます。

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STEP1
why?と問いかける

表面化している問題は、氷山の一角です。
目に見えている部分(問題)は全体からみたらほんの一部分にすぎませんので、対策を立てたとしても対処療法になってしまうのが落ちです。

根本的な改善策とはなりません……。
そこでまずは、表面化している問題に「why(なぜそのような結果になったのか?)」と問いかける必要があります。

数多くの問題が浮かび上がってくるはずです。

注意点としては、必ず「why(なぜそのような結果になったのか?)」とだけ問いかけることです。「how(どのようにして?)」などが混在してしまうと、真の問題にたどり着けなくなる恐れがあります。

whyツリーとhowツリーは、全くの別物なのです。

STEP2
グルーピングする

浮かび上がった問題をグルーピングしていきます。
STEP1で浮かび上がった問題は、レベルや在りかの違う「混沌とした内容」であるはずです。……そのままでは真の問題を明らかにすることは困難です。

たとえば、表面化している問題が「売り上げが落ちてきている」ということであれば、「why(なぜそのような結果になったのか?)」と問いかけることによって、様々なレベルや在りかでの原因が浮かび上がってきます。

それをMECEアプローチによってグルーピングしていきます。
この場合、事業環境の分析となりますので、3Cのフレームワークがそのまま使えることになります。

  • Customer(市場・お客)
  • Competitor(競合)
  • Company(自社)

すべての問題は、上記3グループのいずれかに分類できるはずです。
もし分類できないのであれば、「的外れな回答であるか?」「3Cのフレームワークでは対応できない問題であるか?」のいずれかになります。

MECE(モレなくダブりなく)を意識して、正しく分類してください。

MECEアプローチとは? モレやダブりを作らないグルーピング方法。

STEP3
構造を明らかにする

浮かび上がった問題を構造化していきます。
すべての問題を「三角ロジック(Why So?/So What?)」が成り立つように並べ替えていくのです。

  • Why So?(なぜそうなのか?):下のレベルへの問いかけ
  • So What?(だから何?):上のレベルへの問いかけ

たとえば、顧客カテゴリーを例にすると、以下のようになるはずです。

  • 顧客
    • 既存顧客の売り上げ減少
      • リピートの減少
      • 購入量の減少
      • 値引き率の増加
    • 新規顧客の売り上げ減少
      • 顧客開拓ができていない
      • 広告宣伝ができていない

STEP2「グルーピング」とSTEP3「構造化」に関しては、(whyツリーに慣れていれば)同時進行で作業することができます。「そのジャンルに対するMECEアプローチがうまくできるか?」が大きく影響しますので、適宜、やり方を変えてください。

また、この段階でも「真の問題が浮かび上がっていない」と感じるようであれば、構造化した後でも「why?(なぜそのような結果になったのか?)」を繰り返していくことになります。

一般的に、「why?を5回くらいは繰り返さないと、真の問題は浮かび上がってこない」と考えられていますので、「構造化してからが本当の意味でのスタート」だと考えてください。

まとめ

whyツリーは、真の問題を突き止めるためのロジックツリーです。
表面化している問題の多くは現象であり、真の問題を突き止めなければ根本的な解決にはつながりません。

そのためには、「why?(なぜそのような結果になったのか?)」を繰り返すことが重要であり、問題の全容を構造化していく必要があります。

  • why?と問いかける
  • グルーピングする
  • 構造を明らかにする
  • why?によって深堀していく

はじめからロジックツリーの形式にこだわる必要はありません。
構造化にはグルーピングの技術(MECEアプローチ)が欠かせませんので、はじめは(慣れないうちは)分けて考えた方が作業が進みやすくなります。

また、マインドマップソフトなどを利用することもおすすめです。