スロートレーニングには、様々な効果があります。
特に「自宅での筋トレダイエット」に取り組んでいるのであれば、是非とも取り入れて欲しいトレーニングテクニックです。
- 怪我のリスクが少ない
- 「効かせるテクニック」が身につく
- 体脂肪を減らしやすい
スロートレーニングは、究極の「効かせる筋トレ」です。
鍛えたい筋肉から負荷を抜かずに「血流を制限する」することがポイントとなりますので、自ずと「効かせるテクニック」が身につきます。
また、通常のトレーニング方法よりも「比較的、軽い負荷」で筋肉を刺激する(速筋繊維を刺激できる)トレーニング方法でもありますので、怪我のリスクを最小限に抑えることにもつながります。
筋トレを続けるのであれば、覚えておいて損はありません。
使用重量と怪我のリスク
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スロートレーニングは、40~50%1RMほどの負荷でも効果があります。
通常、筋肥大目的のトレーニングに用いられる負荷は「75~80%1RM」とされていますので、約60%ほどの負荷でも効果があることになります。
当然、怪我のリスクは軽減されます。
また、自宅筋トレには特におすすめできます。
自宅筋トレのデメリットは、なんといっても「ウエイトが足りなくなりやすい」ことにありますので、スロートレーニングは都合がよいのです。
しかし、最低でも40~50%1RM以上の負荷は必要です。
おおよそ「50%1RM=約30RM」ですので、「通常のテンポで30回以上できるのであればスロートレーニングであっても負荷が足りない」ということになります。
効果がないとはいいませんが、トレーニング効率は著しく低下するはずです。
[keni-linkcard url=”https://www.qolfit.com/post-394/”] [keni-linkcard url=”https://www.qolfit.com/post-928/”]効かせるテクニック
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スロートレーニングは、効かせるテクニックが身につきます。
ノンロックスロー法(筋張力維持スロー法)は、動きを止めずに筋肉に力を入れ続けることで「筋肉内の化学的環境を過酷にする」トレーニング方法です。
血流を制限して酸素不足にすることがポイントです。
酸素不足になると、TCAサイクルではなく嫌気的解糖系によってエネルギー供給がなされますので、速筋繊維が使われることになります。
また、動作の正否はパンプアップの有無によって確認できます。
正しくスロートレーニングができていれば「筋肉がパンパンになる(パンプアップする)」ことになりますので、「正しくできているのか?」の確認が容易です。
内分泌系を刺激する
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筋肥大には、2種類の刺激が用いられます。
それが、強い負荷で刺激する「物理的ストレス」と、筋肉内の化学的環境を変化させる「化学的ストレス」です。
- 物理的ストレス:筋繊維に微細な損傷を与える
- 化学的ストレス:筋肉内の化学的環境を過酷にする
スロートレーニングは、化学的ストレスを重視したテクニックです。
化学的ストレスは、ホルモン分泌を促します。
特に、若返りホルモンとも呼ばれている成長ホルモン(GH)では、安静時の100倍以上になることが確認されています。
まとめ
スロートレーニングは、効果的なテクニックです。
通常のトレーニングよりも使用重量を下げることができますし、狙った筋肉に効かせるためのテクニックが身につきます。
しかし、難しいトレーニング方法であることも事実です。
狙った筋肉を「負荷を抜かずに動かし続ける」ことがポイントになりますので、はじめから上手くできるとは限りません。
また、いくらスロートレーニング(ノンロックスロー法)であっても、40~50%1RMほどの負荷(ウエイト)は必要になりますので、レベルに応じて負荷を高めていくという「漸進性過負荷の原則」は確実に守られている必要があります。
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