腹筋の形は、生まれつきものです。
体脂肪を減らすと、腹筋が見えてきます。
理想的な形(シックスパックなど)をしている人もいれば、フォーパックやエイトパックに割れている人もいます。
また、必ずしも左右対称とは限りません。
僕の腹筋は、不均一です。
画像を確認してもらえばわかるかと思いますが、僕の腹筋には「左右の腱画がズレている」「シックスパックではなくフォーパックになる」という特徴があります。
残念ながら、治すことはできません。
腹筋がズレてしまう理由は?
腹筋の形は、遺伝によって決まると考えられています。
一般的に、腹筋と言えばお腹の中央にある腹直筋を指します。
腹直筋は胸骨から恥骨までつながっている筋肉で、筋繊維を腱が分断するように節状になっていることから「多腹筋」とも呼ばれています。
腹筋の割れ方には個人差があります。
平均的には「縦に4つに割れていて、上の3つは短めで一番下の筋肉はおへそのあたりから長く伸びている」のが多数派です。
おへその上の3ブロックが、シックスパックの正体です。
僕の腹筋のように3つに割れている場合にはフォーパックになりますし、5つに割れている場合にはエイトパックになります。
これらの違いは、遺伝的な違いです。
また、不思議なことに、腹直筋は人によって割れ方が違うのです。数が違っている人がいたり、左右のブロックがズレていたりする。明確な理由はわかりませんが、おそらくことは遺伝的な問題でしょう。
引用元:石井直方[著]『トレーニング・メソッド』P49より
トレーニング方法は無関係です。
間違ったトレーニングフォームによってズレてしまうというわけではなく、生まれ持った個性ですので悩んでも仕方がありません。
気にしないのがいちばんです。
治せる可能性はあるのか?
基本的に、腹筋の形を変えることはできません。
しかし、遺伝的要因がすべてではないという意見もあります。
腹直筋の割れ方に左右さが生じるのは「腹横筋や内腹斜筋の左右差によるもの」だという意見であり、多少の修正であれば可能であることが示唆されています。
この左右差というのは、実は腹横筋・内腹斜筋の左右差によるものだと考えられます。[中略]よって、この引き込み作用に左右差が生じると、左右の腹直筋の収縮に左右差が生じ、それぞれの腱画の形が変わるという現象になると考えられます。
引用元:ベースボール・マガジン社『トレーニングマガジン Vol.2』P7より
ポイントは2点です。
- 腹横筋や内腹斜筋の左右差をなくすこと
- しっかりとお腹を引き込むことを意識すること
確実に治せるとは言えません。
しかし、多少の修正であれば可能性はありますので、日常的に意識してみる価値は十分にあるかと思われます。
筋肉量(ボリューム)のバランスは?
筋肉量による左右差や上下差は、改善することができます。
腹直筋に限らず、筋肉には少なからず左右差や上下差ができます。
「上部だけが発達している」「下部だけが発達している」「左右の筋肉量(ボリューム)が違う」などの違いは珍しくないことです。
バランスよく鍛えることがポイントです。
クランチばかりしていれば上部が発達しやすくなりますし、レッグレイズばかりしていれば下部が発達しやすくなります。
また、腹斜筋のトレーニングでは「弱い方に合わせる」ことがポイントであったりもします。
まとめ
腹筋の形状は、遺伝的なものだと考えられています。
しかし、腹横筋や内腹斜筋の左右差が影響している可能性もありますので、左右差をつくらないように意識することも大切です。
いずれにしても、深く悩まないことをおすすめします。