筋トレ翌日は、体脂肪率が低く表示される傾向にあります。
残念ながら、体脂肪が減っているわけではありません。
もちろん、多少の体脂肪率の減少が起こっている可能性はありますが、数値としてあらわれるほどのものではありません。
主な原因は、体内水分量の増加です。
体組成計の原理
体組成計は、体組成を推測しています。
あらかじめ入力している「性別・年齢・身長」などのデータと、測定によって得られる「体重・電気抵抗値」を組み合わせることで各項目の値を推測しています。
この仕組みは、生体電気インピーダンス法と呼ばれます。
- 脂肪:電気を通さない
- 筋肉など:電気を通す
体脂肪率の値は、不正確であるということです。
また、メーカーにより異なるアルゴリズムが採用されていますので、「体組成計が変われば表示される数値も変わる」と考えるのが妥当です。
家庭用体組成計の体脂肪率は、数値ではなく変化値を参考にします。
体内水分量の増加
筋トレの翌日は、体内水分量が増加します。
トレーニング内容や食事内容によっても変化しますので「必ず増える」とは言えませんが、多くの場合、体内水分量が増えることになります。
原因としては、3点が考えられます。
- 筋繊維に生じた微細な損傷による浮腫み
- ストレスホルモン(コルチゾール)の増加
- グリコーゲンの積極的補充
上記3点は、体内水分量の増加に直結します。
基本的に体脂肪量や筋肉量の増減には時間を要しますので、短期間での大幅な体重の増減が確認された際には「体内水分量の変動」だと考えるのが妥当です。
くれぐれも、一喜一憂しないように注意してください。
相関的な体脂肪率の減少
体脂肪率は、体重に対する脂肪量の比率です。
短期間のうちに体脂肪量や筋肉量が大幅に変化することはありませんので、もし体脂肪率が変化しているのであれば「原因は体内水分量の変化」だといえます。
数日後には、元に戻っているはずです。
しかし、元に戻らないこともあります。
これはトレーニングに適応した体組成に落ち着いている証拠であり、ストレスホルモンやグリコーゲン量が影響を及ぼしていると考えられます。
いずれにしても、あまり深く考える必要はありません。
まとめ
筋トレ翌日は、体脂肪率の数値が減少することがあります。
原因の多くは体内水分量の増加です。
一般的な体組成計の多くは、電気抵抗値(インピーダンス)によって体脂肪率を推測していますので、体内水分量が増えれば体脂肪率は低く表示されることになります。
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