筋トレ時の声。大声を出すと多くの筋力を引き出せる仕組み。

筋トレ中、声を出すことには意味があります。
しかし、必ずしも「声を出した方が良い結果が得られる」とは言えない部分があり、意見の分かれる問題となっています。

声を出すのは、シャウト効果を狙ってのことです。

通常、筋力には脳によるストッパーがかけれています。
ストッパーの強さ(レベル)に関する正確なデータは存在しませんが、少なくとも10%前後、人によっては30%前後の余力を残していると考えれています。

シャウト効果とは、余力を引き出すためのテクニックです。

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最大筋力を引き出すためには?

脳による筋力のブレーキは「中枢による抑制」と呼ばれます。

通常、筋肉は間引かれて使われています。
意識的には「これ以上の力は出せない」と思える状況であっても、中枢による抑制が働いている状況下では「余力を残して力を出している」ということになるのです。

では、中枢による抑制を緩めるにはどうすればよいのか?

これには、いくつかの方法があります。
効果の証明されているものとしては、「危機的状況におかれる」「強い電気刺激」「催眠術」「興奮剤」「声を出す」などです。

  • 生命の危機に直面した場合
  • 強い催眠状態
  • 興奮状態(興奮剤)

いわゆる、「火事場の馬鹿力」を引き出すためのテクニックです。

しかし、中枢による抑制を緩めるのは簡単ではありません。
トレーニングの度に危機的状況になることは不可能ですし、強い電気刺激や興奮剤などでは健康を害してしまいます。

現実的な方法として、声を出す(シャウト効果)が利用されます。

大声を出して脳のストッパーを外す?

声を出すことで中枢による抑制を緩めることができます。

興奮状態になるためです。
トレーニング中に大きな声を出すと中枢の働きに変化が起こるために、より多くの運動単位(1つの運動神経が支配する筋繊維の集団)が使われるようになります。

しかし、手放しで喜べるものではありません。
興奮状態になることで「筋力が向上する」という効果は得られるものの、同時に「フォームが崩れて怪我のリスクが高まる」というデメリットも生じてしまいます。

中枢による抑制は、なくてはならない仕組みです。
頻繁に火事場の馬鹿力を発揮するような状態が続きますと、「筋肉や関節への負担が大きすぎる」ことになりますのでおすすめはできません。

声を出すことで高まる筋力の個人差

シャウト効果には、個人差があります。
中枢の抑制はトレーニング経験によって変化する問題であり、運動経験が少ないほどに強く働いている傾向があります。

  • トレーニング経験がない:抑制幅が大きい
  • トレーニング経験が長い:抑制幅が小さい

また、一概に「声を出せばよい」とはいえません。
フォームが固まっていないトレーニング初心者の場合には「怪我のリスクが高まる」ことになりますし、上級者の場合では「初心者ほどの効果は得られない」ことになります。

意識が散漫になることも問題です。
「シャウト効果=興奮状態になるための手段」とも言えますので、トレーニングに関しては「必ずしもプラスに作用するとは限らないテクニック」であると言えます。

シャウト効果は、使いどころの難しいテクニックです。

まとめ

大声を出すことで最大筋力を引き出せます。
しかし、中枢の抑制による余力の幅には個人差があり、必ずしも「最大筋力を引き出せればよい」とは言えない部分があります。

「どのタイミングでシャウト効果を利用するのか?(興奮状態にする必要があるのか?)」については、判断の難しい問題となります。