オリゴ糖には「2~4kcal/g」のエネルギーがあります。
砂糖(上白糖)のもつカロリーは4kcal/gですので、半分から同等のカロリーを持つということになります。
- 消化性オリゴ糖:約4kcal/g
- 一部消化性オリゴ糖:約3kcal/g
- 難消化性オリゴ糖:約2kcal/g
以下、オリゴ糖の種類によるカロリーを詳しく説明していきます。
オリゴ糖は、単糖が2~10個程度結合した少糖類です。厳密にはスクロース(ショ糖)やマルトース(麦芽糖)なども含まれますが、ここでは除外して考えていきます。
消化性オリゴ糖
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消化性オリゴ糖の持つエネルギーは約4kcal/gです。
- 消化性オリゴ糖
- マルトオリゴ糖
- パラチノース
- トレハロース
消化性オリゴ糖は、消化されて小腸から吸収されます。
大腸に届いて腸内細菌のエサになることはありませんので、(消化性の)単糖類や二糖類と同様に約4kcal/gのエネルギーを持ちます。
一部消化性オリゴ糖
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一部消化性オリゴ糖のエネルギーは約3kcal/gです。
- 一部消化性オリゴ糖
- 大豆オリゴ糖
- イソマルトオリゴ糖
一部消化性オリゴ糖には、消化性オリゴ糖と難消化性オリゴ糖が混在しています。一部は小腸で吸収され、一部は大腸まで届いて腸内細菌のエサになります。
そのため、カロリーは約3kcal/gになります。
難消化性オリゴ糖
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難消化性オリゴ糖のもつエネルギーは約2kcal/gです。
- 難消化性オリゴ糖
- ガラクトオリゴ糖
- キシロオリゴ糖
- フラクトオリゴ糖(フルクトオリゴ糖)
- ラフィノース(ビートオリゴ糖)
- ラクチュロース(ミルクオリゴ糖)
- 乳果オリゴ糖(ラクトスクロース)
難消化性オリゴ糖は、単糖に消化されない少糖類です。
消化されずに大腸まで届くため、腸内細菌(善玉菌)のエサになって腸内細菌叢の改善に役立ちます。
まとめ
オリゴ糖には約2~4kcal/gのエネルギーがあります。
腸内環境叢(腸内フローラ)の改善に役立つ難消化性オリゴ糖は約2kcal/gのエネルギーを持ちますので、一般的には「オリゴ糖のカロリー=約2kcal/g」という認識で大丈夫だと思います。
しかし、オリゴ糖として販売されているものであっても難消化性オリゴ糖の含有量には違いがありますので、栄養成分表示や原材料名を確認することがポイントになります。