腸内細菌が生み出す水素。活性酸素による酸化(老化)を防ぐ。

腸内細菌叢(腸内フローラ)を整えると、老化を遅らせることができます。
これは、腸内細菌によって生成される水素に、(細胞の老化を加速させてしまう)活性酸素を除去する働きがあるためです。

また、腸内細菌叢を整えることは、細胞の炎症を抑制することにもつながります。

以下、2つの観点からその根拠を説明していきます。

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酸化と炎症

老化の敵は、酸化と炎症です。

ヒトの体内では、活性酸素という毒性の強い物質がたえず発生しています。
酸素はエネルギー生成に関与していますが、燃焼によって生じる副産物ともいえる物質が活性酸素です。

活性酸素は不安定な電子構造をしており、触れるものから電子を奪ってしまう性質があります。これによって引き起こされるのが、酸化です。鉄が酸化すると錆びてボロボロになってしまうように、細胞の劣化を促進してしまいます。

また、老化を促す因子として、炎症も関与しています。
炎症と聞くと「怪我をしたときに腫れる反応」をイメージするかと思いますが、精製された砂糖や炭水化物、トランス脂肪酸などによって、細胞レベルでの炎症が引き起こされます。

  • 腸内細菌によって生み出される水素
  • 野菜や果物に含まれている抗酸化物質

腸内細菌叢を整えるためには、リーンな食事がポイントです。

自ずと野菜や果物、未精製の炭水化物などの摂取量が増えます。
これらの食事管理によって腸内細菌叢を整えることは、結果として細胞の酸化や炎症を抑制することにつながっていきます。

老化予防の仕組み

腸内細菌叢を整えることは、老化の抑制につながります。

まず、ポイントとなるのは腸内細菌によって生成される水素です。
水素には強い還元力がありますので、活性酸素と結びつくことによって、毒性の強い活性酸素は無毒化されます。

また、腸内細菌によって大量の水素を発生させるためには、細菌のエサとなる食物繊維(主に水溶性食物繊維)が必要です。

腸内細菌のエサとして利用される食物繊維には、オリゴ糖、ペクチン、イヌリンなどがあります。いずれも野菜や果物に多く含まれている食物繊維ですので、同時に抗酸化物質も摂取できることになります。

腸内環境を整えるための食事は、炎症を防ぐための食事だと言い換えることができます。

まとめ

細胞の老化は、酸化と炎症によって加速されます。
そして、これらの老化は腸内細菌叢を整えることで遅らせることができます。

腸内細菌叢(腸内フローラ)を整えることは、難しくありません。
プロバイオティクス(有用菌の摂取)やプレバイオティクス(腸内細菌のエサを摂取)を賢く利用していくことがポイントです。