便秘には種類がある。常習性便秘は3つの仕組みが絡み合って起こる。

便秘のメカニズムは複雑です。
様々な要因によって引き起こされますので、「これをすれば便秘が解消される」という単純なものではないのです。

一般的な便秘は、大きく3つに分類することができます。
これらの便秘は、常習性便秘(または慢性便秘)と呼ばれます。

  • 直腸性便秘
  • 弛緩性便秘
  • 痙攣性便秘

必ずひとつに当てはまるというワケではなく、多くは3つの仕組みが複雑に絡み合って便秘(または下痢)が起こります。

以下、3要因についての詳細を説明していきます。

直腸性便秘

直腸性便秘とは、便が直腸まで到達しているにもかかわらず「便意が起こらない」ことによって排便が難しくなっている状態です。主な原因としては、「便意を我慢してしまう」ことによる排便反射の低下が考えられます。

ささいなことでも排便反射が低下してしまうことがあります。

しかし、便が直腸(出口付近)まで下りてきている便秘ですので、「毎朝、決まった時間にトイレにいく」「悩まずにリラックスする」などのようなことで比較的簡単に改善することができます。

弛緩性便秘

弛緩性便秘は、腸の蠕動運動が鈍ることによって起こります。
主な原因としては、腸内細菌叢(腸内フローラ)の乱れや、刺激性下剤の常用などが考えられます。

特に注意しなければいけないのが「刺激性下剤の常用」であり、腸が下剤の刺激に慣れてしまって「下剤の刺激なしには蠕動運動が起こらない」ということにもなりかねません。

また、(ドラッグストアなどで気軽に購入できる)センナ、大黄、アロエなどは、刺激性下剤に分類される成分を含んでいます。知らず知らずのうちに常用してしまっている可能性もありますので、注意が必要です。

痙攣性便秘

痙攣性便秘とは、腸の一部が痙攣してしまうことによって起こる便秘です。痙攣の仕方によって、便秘になることもあれば下痢になることもあります。

痙攣性便秘が長期に渡る場合、過敏性腸症候群とも呼ばれます。

主な原因は、精神的なストレスです。
これは、痙攣性便秘で便秘と下痢を繰り返してしまっている人でも「休日は症状が起こらない(または軽減される)」という特徴があるためです。

また、精神的ストレスは腸内細菌叢(腸内フローラ)にも悪影響を与えます。

まとめ

この記事では割愛してしまいましたが、便秘には大きく分けて”症候性便秘”と”常習性便秘”があります。前者は病気などによる”腸管狭窄”が原因であり、後者は本文にて説明したとおりです。

また、ダイエットなどの”少食”が原因となる便秘もあります。
これは「便のカサが足りないために排便に時間がかかっている」ことによる便秘ですので、意識的に食物繊維と水分の摂取を心がけることがポイントになります。

便秘の原因は多種多様であり、いくつかの要因が重なり合って便秘(または下痢)を引き起こしています。根本的な解消には「便秘の種類を知る必要がある」のはこのためです。

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