ダンベルの握力補助。もたない把持力を補うリストラップの必要性。

ダンベル筋トレでは、握力が負けることがあります。

正確には「把持力」といいます。
把持力とは「掴んだものを離さない力」であり、把持力が不足してしまうと「鍛えたい筋肉を鍛えられない」ということが起こり得ます。

握力(握り込む力)とは別物です。
「リストストラップに頼らない方がよい」「同時に把持力も鍛えられて効率的」などの意見もありますが、基本的にはリストストラップの使用をおすすめします。

以下、詳細の説明をしていきます。

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使用重量の向上

ストラップを使用すると、使用重量を伸ばすことができます。

筋トレには、漸進的過負荷という原則があります。
漸進的過負荷(漸進的オーバーロード)とは、「筋力レベルの増加にあわせてトレーニング強度を上げていかなければならない」という原則です。

トレーニング初期は、握力(把持力)が耐えられる程度の負荷でも、筋肉を成長させること(筋肥大)は可能です。・・・しかし、すぐに「(把持力の補助をしなければ)効果的なトレーニングができなくなる」ことは目に見えています。

効果的な負荷に対して、把持力が負けてしまうのです。

トレーニングの質

把持力を補助することで、筋トレの質が向上します。
筋力トレーニングでは、「どの筋肉をどのように動かしているのか?」を意識することでトレーニング効果が大きくなります。

これを、意識性の原則と呼びます。

把持力が不足していると、対象筋への意識が分散してしまいます。
無関係なように思われるかもしれませんが、トレーニング効果が不十分なものになってしまうリスクがあるのです。

握力とは「握り込む力」であり、把持力とは「握ったものを離さないようにこらえる力」のことを指します。

対象筋への刺激

把持力が不足していると、負荷の分散が起こる可能性があります。

たとえば、懸垂は背中のトレーニング種目です。
しかし、腕(前腕)に必要以上の力が入っていると、「広背筋への刺激が分散してしまう(広背筋に効きにくくなる)」という特徴を持ちます。

目的の部位(対象筋)に効かせるためにも、リストストラップは有効なのです。

具体的には、チンニング(懸垂)、ワンハンドダンベルローイング、ダンベルスクワット、ダンベルデッドリフトなどの種目では、積極的にリストストラップを使用していくことをおすすめします。

プル系種目全般では、使用するメリットが大きいということになります。

トレーニング種目の明確化

トレーニングは、ターゲットを明確にすることが重要です。
リストストラップを使用しない方が、「対象筋と握力(把持力)を同時に鍛えられて効率的なのでは?」と思うかもしれませんが、それは間違いです。

筋トレには特性の原則という考え方があります。
特異性の原則とは、「トレーニング効果は与えられた刺激によって変わり、目的に合わせた運動条件を選択する必要がある」というトレーニングの原則です。

異なる効果を同時に得ようとすると、どちらの効果も不十分になってしまう可能性が高いのです。・・・「二兎を追うものは一兎をも得ず」ということです。

これらのことからも、把持力に不安を感じていトレーニングの質を低下させてしまっては意味がなく、把持力を補助するためのトレーニング器具(リストストラップやパワーグリップなど)は積極的に活用していくべきだということが分かります。

まとめ

ダンベルトレーニングには、リストストラップが必要です。
使用重量に対しての把持力(握ったものを離さないようにこらえる力)が負けてしまう状況では、対象筋への刺激が不十分になってしまいます。

トレーニングの質へも影響を与える問題ですので、多少でも把持力に不安を感じているのであれば、迷うことなくリストストラップを使用するべきです。

リストストラップかパワーグリップかで悩むかもしれません。
どちらを選んでも問題はありませんが、(価格の面からも)まずはリストストラップから試してみることをおすすめします。

僕自身、(どちらも使用した上で)リストストラップを好んで使用しています。