ダイエットは、運動と食事管理です。
「運動だけ」「食事管理だけ」でも痩せることはできますが、好ましいスタイルを作るためには両者をバランスよく取り入れていく必要があります。
楽をして痩せる方法はありません。
これだけは覚えておいてください。
楽をして「体重を減らす方法」はなくはないのですが、楽をして「脂肪(脂肪だけ)を減らす方法」はありません。
楽な方法を探しても、確実に失敗します。
運動と食事のバランスとは?
ダイエットは、運動と食事管理です。
運動は筋肉量の維持と積極的な脂肪の燃焼が目的であり、大部分の脂肪の燃焼は食事管理によってコントロールします。
多くの脂肪を燃やせるのは、日常生活での活動量であるためです。
食事管理のポイントは?
食事管理には2つのポイントがあります。
それが、「カロリー制限」と「PFCバランス」であり、このポイントを無視してしまうとダイエットに失敗したり体調を崩したりします。
- カロリー制限:目標体重kg×30kcal以下にはしない
- PFCバランス:体重kg×2g=目標タンパク質量g
摂取カロリーは減らし過ぎてはいけません。
あまりにも減らし過ぎてしまうと「筋肉量が減少する」「体脂肪が落ちにくくなる」などのデメリットが生じますし、体にも良くありません。
「目標体重kg×30kcal」までであれば苦にならないはずです。
また、はじめはカロリー制限をしません。
普段通りの摂取カロリーであってもPFCバランスでタンパク質が「体重kg×2g=目標タンパク質量g」くらいにコントロールすれば自然に痩せていきます。
もちろん、筋トレは必要ですが、過度な空腹に悩まされることはないはずです。
ちなみに、ダイエットのPFCバランスには理想があります。
- タンパク質:体重kg×1.2~3g
- 脂質:摂取エネルギーの10~20%
- 糖質:タンパク質と脂質を差し引いたエネルギー
しかし、かなり面倒であるはずです。
ダイエットは続かなければ意味がありませんので、「目標体重kg×30kcal以下にはしない」「体重kg×2g=目標タンパク質量g」をおすすめしたいと思います。
運動のポイントは?
運動には、大きく2種類があります。
それば、筋トレなどの無酸素運動とウォーキングなどの有酸素運動です。(※厳密には異なることもあります)
基本的に、無酸素運動は糖質を消費し、有酸素運動は脂質も消費します。
- 無酸素運動:糖質100%
- 有酸素運動:糖質50%、脂質50%
このことからも、「ダイエット=有酸素運動」と解釈されがちです。
しかし、筋トレなどの無酸素運動には、「代謝を高める」「カロリー制限時の筋分解を抑制する」などの見逃せないポイントがあります。無酸素運動と有酸素運動は、どちらが欠けてもダイエット効率が落ちてしまいます。
代謝に影響する筋肉量
代謝量は、筋肉量に比例します。
ダイエットとは「エネルギー収支のマイナス」をつくり出す作業ですので、筋肉量が大きければスムーズなダイエットが可能になるというわけです。
しかし、食事制限だけのダイエットは確実に筋肉量を減らします。
ダイエットにおける筋トレの目的は、筋肉を減らさないためなのです。
また、遺伝的限界とは程遠い状況にある筋トレ初心者の場合、食事制限をしながらでも筋肉量を増やすことができます。
筋トレによって、痩せやすく太りにくい体質になれるということです。
脂肪を燃焼する有酸素運動
体脂肪を減らすのは、有酸素運動です。
「有酸素運動をしなくても痩せられる」ということを経験的に知っている方も少なくありませんが、体脂肪は有酸素運動でしか減らせません。
では、なぜ有酸素運動をしなくても痩せられたのか?
その答えが、「日常生活=低強度の有酸素運動」と言い換えることができるためです。
これらのことからも、ダイエットのための運動は、「筋トレ:必須」「有酸素運動:ライフスタイルに応じて加えていく」くらいのスタンスで考えることがポイントです。
難しいことはありませんよね?
まとめ
効果的なダイエット方法は、運動とカロリー制限を組み合わせることです。
「どのくらい、どんな運動をするべきか?」「どのくらいのカロリー制限をするべきか?」など、適切な変数には個人差があります。
たとえば、日常的に立ち仕事をしているのであれば「不足しがちな無酸素運動を積極的に取り入れること」が有効ですし、デスクワークが中心なのであれば「無酸素運動と平行して有酸素運動も積極的に取り入れていく」ことがポイントになります。
カロリー制限に関しては、はじめから減らしすぎないことことがポイントになります。「目標体重kg×30kcal=1日の摂取カロリーkcal」がひとつの目安になるのではないかと考えられています。