タバコは筋トレの悪影響。トレーニングの質と疲労回復能力の低下。

タバコは、筋トレの悪影響になります。
「筋トレは無酸素運動だからタバコの悪影響は小さい」と聞くこともありますが、確実に間違った情報です。

確かに、タバコの害が顕著にあらわれるのは有酸素系の能力に対してです。
しかし、直接的ではないにせよ無酸素系の能力にも悪影響を与えますし、運動機能以外へのデメリットも計り知れないものがあります。

  • 疲労回復の遅延
  • 活性酸素の増加

タバコにはメリットがありません。

トレーニングの質

筋トレにも、有酸素系能力が問われます。
筋トレが無酸素よりの運動であることは確かなことなのですが、セット間インターバルでの回復能力などには有酸素系が大きく関与しています。

筋力トレーニングでは、筋肉が回復しきらないタイミングでセットを重ねていく必要がありますので、有酸素系能力が低いと「呼吸が整うまでに筋肉が回復してしまう」ことになります。

トレーニングの質が低下は避けられません。

無酸素系能力を高めるためには、有酸素系能力も必要なのです。

活性酸素の害

タバコは、活性酸素を増やします。
活性酸素が増えると、活性酸素の害を抑制するためにビタミンCなどの抗酸化物質が働くことになります。

多量の抗酸化物質が消費されることになりますので、本来であればコラーゲン合成や筋肉痛(筋肉の炎症)を抑制するために使われるはずだった抗酸化物質が不足してしまうことになります。

抗酸化物質が不足することによって、炎症反応や免疫反応が長引くことになりますし、コラーゲン合成がスムーズに行われないことによる関節の痛みや美容(肌荒れやしわなど)にも悪影響を与えることになります。

まやかしのストレス解消

タバコはストレス解消になりません。
タバコで解消されるように感じるストレスは、そもそも、タバコによって引き起こされているものです。

たとえば、あなたの嫌いな人に「ほっぺをつねられている」状況をイメージしてみてください。そして、「タバコを吸えば手を離してあげますよ」といっています。・・・その状況こそがニコチンへの依存です。

タバコを吸えば(一時的に)楽にはなれますが、数時間後には再びほっぺをつねり「タバコを吸えば手を離してあげますよ」とささやいてきます。

まとめ

タバコが有益に働くことはありません。
無酸素運動である筋力トレーニングでも同様であり、トレーニング効果を最大限に享受するためには、無酸素系、有酸素系両方の運動能力を高める必要があります。

運動能力は、疲労と回復を繰り返しながら高められていきます。
疲労回復能力が高ければ、それだけ質の高いトレーニングが可能となり、結果としてスムーズな運動能力の向上につながります。

回復能力には、有酸素的な能力が深く関わっています。
タバコを吸うことによって有酸素系能力が低下すれば、疲労回復力の低下に直結しますので、筋トレへも悪影響を及ぼすことになります。

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