腹筋ローラーが効かない(効果ない)。3つの原因を見直す必要性。

腹筋ローラーが効かない(効果ない)と感じているのであれば、3つの原因を見直してみる必要があります。一つ目は「やり方(フォーム)」、二つ目は「骨格の問題」、三つ目は「筋繊維の特徴」です。

  • やり方(フォーム)が間違っている。
  • 骨格の問題で腹直筋が刺激されにくい。
  • コアの筋肉は、効果を感じにくい。

多くは、やり方(フォーム)に問題があることによるものです。
しかし、「骨格の問題で腹直筋が刺激されにくい」「(筋繊維の性質上)効き目を実感しにくい」という原因も否定することはできません。

以下、3つの原因について詳しく説明していきます。

やり方に問題がある

やり方(フォーム)に問題があると、狙った筋肉を刺激することができません。

腹筋ローラーでのトレーニングは、複合関節種目です。
主動筋が腹直筋(腹筋)となるトレーニングではありますが、実力以上の負荷によって「フォームを崩してまで回数を重ねてしまう」ということは間々あることです。

フォームを崩して回数を重ねているということは、主動筋以外の筋肉(補助筋など)の動員比率を高めてしまっているということになります。

腹筋ローラーでのトレーニングの場合、腕の力(肩や肘の関節)を使ってしまっていることが多くなりますので、動画撮影などによってフォームのチェックを実施してみる必要があります。

https://www.qolfit.com/post-912/

骨格などの遺伝的要因

筋トレの効果には、遺伝的要因が大きく関与しています。
ここでいう遺伝的要因には、「骨格の違い」と「筋繊維の特徴」という2つの要因が考えられます。

  • 遺伝による骨格の違い。
  • 遺伝による筋繊維タイプの違い。

前者は「腹直筋よりも肩に効いてしまう」などの原因になり、後者は「刺激できているのに筋肥大しにくい」などの原因になります。

骨格に原因がある場合、トレーニング種目の配列を変えて、腹直筋の単関節種目(クランチなど)を実施した後に複合関節種目である腹筋ローラーを実施することによって腹直筋に効かせやすくなります。

遺伝による筋繊維タイプの違いについては、後記します。

体幹(コア)筋肉の性質

コア(体幹)を形成する筋肉は、遅筋繊維優位です。
筋繊維には大きく、速筋繊維(FT)と遅筋繊維(ST)があり、「速筋繊維は収縮速度が速く肥大しやすい」「遅筋繊維は持久力が高く肥大し難い」という特徴を持ちます。

腹直筋は姿勢を維持するために使われる筋肉ですので、遅筋繊維優位です。

このことからも、「効き目を実感するのが難しい筋肉」であるといえます。

また、基本的な筋繊維の割合は遺伝によって決まります。
「速筋繊維(FT)と遅筋繊維のシフトは起こらない」とされていますので、遺伝的に遅筋繊維が優位である場合、効果を感じにくくても不思議ではありません。

https://www.qolfit.com/post-1438/

まとめ

腹筋ローラーが効かない(効果がない)のには、3つの原因が考えられます。
一つ目は「間違ったフォーム」、二つ目は「遺伝的な骨格や筋繊維の問題」、三つは「そもそもコア(体幹)を形成する筋肉は遅筋繊維優位」というものです。

しかし、多くはフォームによる問題ですので、改善の余地があります。

遺伝的要因(骨格や筋繊維タイプなど)が原因であることも否定はできませんが、「効果を得られない」というほどの問題ではありません。

胸が大きくなりやすい人、背中が大きくなりやすい人、肩が大きくなりやすい人などがいるのと同様、ひとつの個性ですので、戦略的に「どうすれば見た目がよくなるか?」を考えることが重要であるといえます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。