デスクワークは、ダイエットに不利です。
「デスクワークをしていると痩せられない」というわけではありませんが、立ち仕事と比べると痩せにくい環境であることは事実です。
なぜ、デスクワークだとダイエットに不利なのか?
「痩せられない」ということは「ダイエットに必要な条件を満たせていない」ということでもあります。であれば、まずは「なにが足りないのか?」を知るところからはじめる必要があります。
以下、デスクワークのダイエットが難しいとされている根拠を挙げていきます。
有酸素性の活動量
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立ち仕事と座り仕事(デスクワーク)では、日中の活動量が大きく違ってきます。
「運動しているわけじゃないのだから、大きな差はないのではないか?」と思われるかもしれませんが、立っているということは「低強度の有酸素運動をしている」のと同じ状態です。
運動強度の低い運動(有酸素運動)でのエネルギー源は、脂肪と糖質が半々です。
一分間の脈拍が一二〇を大幅に越えてしまうような過激な運動、簡単にいえば、息が「ハァハァ」となるようではすでにやり過ぎで、そうなったら有酸素運動+無酸素運動となり、無酸素運動の部分では、脂肪をまったく消費していません。
引用元:石井直方[著]『一生太らない体のつくり方』P75より
立ち仕事というのは、知らず知らずのうちに「脂肪燃焼効率の高い有酸素運動を長時間実施している状態」であるといえます。デスクワークであっても脂肪を燃焼していないわけではないのですが、活動量には大きな開きがあります。
デスクワークでは、有酸素運動が不足している傾向にあるということです。
筋トレ後の脂肪燃焼効率
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また、同じような筋トレ(無酸素運動)を実施している場合であっても、立ち仕事と座り仕事では脂肪燃焼効率に大きな違いが生まれてしまいます。
筋トレ(無酸素運動)には、「脂肪を分解して全身の代謝を向上させる」という働きが確認されています。そして、この代謝向上作用には「運動後6時間から48時間ほど継続される」という特徴があります。
- 立ち仕事:血中脂肪酸をスムーズに燃焼できる。
- 座り仕事:血中脂肪酸の燃焼が滞り、代謝向上の恩恵を受けにくい。
体脂肪は「分解→運搬→燃焼」という行程を経て消費されていきます。
分解されて血中に流れ込んだ脂肪酸は、燃焼されなければ体脂肪として再合成されてしまうことになります。
これらのことからも、デスクワークをしているのであれば「積極的に有酸素運動も取り入れていく必要がある」といえます。
まとめ
このブログは筋トレダイエットブログですので、基本的には筋トレ(無酸素運動)を実施していることを前提として話を進めていきます。
筋トレは、糖質だけをエネルギー源とする運動ではありますが、代謝向上作用が長時間持続することから、(結果的に)有酸素運動よりもダイエットに適している運動だといっても過言ではありません。
しかし、体脂肪を減らすためには「血中に放出された脂肪酸を燃焼させる」という行程が必要なことも事実であり、日常生活での活動量がダイエット効率に大きな影響を与えることになります。
デスクワークの人には、積極的な有酸素運動が必要なのです。