共役リノール酸(CLA)には、「肥満防止(ダイエット)」「冷え性の改善」「アレルギー反応の抑制」などの効果があります。
- 肥満防止(ダイエット)
- 冷え性の改善
- アレルギー反応の抑制
共役リノール酸とは、不飽和脂肪酸の一種であり、主に、ひまわりの種子に含まれている油の一種です。リノール酸とは構造が異なるため、異化性リノール酸とも呼ばれています。
牛肉や牛乳にも含まれていますが、ごく少量であるため、効果を得るためにはサプリメントでの摂取が効果的です。
ホルモン感受性リパーゼ
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共役リノール酸は、ホルモン感受性リパーゼの働きを促します。
蓄えられた脂肪は、脂肪細胞中の脂肪分解酵素(ホルモン感受性リパーゼ)によって分解され、エネルギーとして使用されます。脂肪分解酵素の働きが悪いと、脂肪は蓄積される一方になってしまいます。
また、脂肪が脂肪細胞に取り込まれるのを防ぐ作用も確認されています。
UCP(ミトコンドリア脱共役タンパク質)
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共役リノール酸は、UCP(ミトコンドリア脱共役タンパク質)を増やします。
ミトコンドリアの中に存在するUCP(ミトコンドリア脱共役タンパク質)には、「脂肪を熱に変える」という働きがありますので、UCPが増えることは、ダイエットや冷え性に対して直接的な影響を与えることになります。
驚くことに、運動をしなくてもエネルギーを熱に変えてしまうのです。
UCPはミトコンドリアの中に存在し、脂肪を分解してエネルギーを得る反応系と、ATP(アデノシン三リン酸)を合成するシステムのつながりをカットしてしまうという特徴があります。
引用元:岡田隆[著]『除脂肪メソッド』P62より
運動をしなくても熱が生産されますので、低体温や冷え性の改善に効果的です。
UCP(ミトコンドリア脱共役タンパク質)によるエネルギー生産は、100kcal/dayほどだと考えられていますので、体脂肪に換算すると「(100kcal×365day÷7200kcal=約5.07kgより)年間5kgほど」の体脂肪量に影響を与えることになります。
見過ごすことのできないエネルギー消費量ですよね?
まとめ
主な効果としては、「ホルモン感受性リパーゼの活性化による肥満防止(ダイエット)」「UCP(ミトコンドリア脱共役タンパク質)が増えることによる冷え性改善」「アレルギー反応の抑制」などがあります。
食品中に含まれる共役リノール酸(CLA)は微量であるため、効果を得るためにはサプリメントでの摂取が必要となります。