ディッピングベルトの使い方を説明します。
ディッピングベルト(加重ベルト)は、ベルトにプレートなどを装着することによって、負荷を大きくするためのトレーニング用具です。
チンニング(懸垂)やディップスなど、自体重が直接的に負荷となるトレーニング種目において、10回以上反復できてしまう場合に活用されます。
比較的安価なトレーニング用具ですので、効率的にトレーニング効果を享受するためには「そろえておきたいトレーニングギアのひとつ」であるといえます。
ディッピングベルトの使い方
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ディッピングベルトの使い方は、シンプルです。
簡単に説明すると、ベルトのチェーン部分にウエイトをセッティングし、下背部でつり下げるようにして使用することになります。
- ディッピングベルトのチェーンにプレートを通す。
- カラビナを取り付けて、ベルトを装着する。
- トレーニングをはじめる。
①プレートに鎖を通します。
ウエイトとしてプレートを使用する場合は「腰にセットする前にウエイトを取り付ける」こと、ウエイトとしてダンベルを使用する場合は「腰にセットしてからダンベルを取り付ける」ことがセオリーとなります。
絶対的な正解はありませんので、やりやすい方法で実施してください。
②カラビナにて固定して、ベルトを装着します。
ベルトの両端についているカラビナにて、固定します。
多くのディッピングベルトでは長めの鎖(チェーン)が付属していますので、ウエイトが床につかない程度に調節することがポイントです。
長すぎればトレーニングをしづらく、短すぎれば股間に当たります・・・。
③トレーニングをはじめます。
ウエイトがずり落ちそうに見えるかもしれませんが、トレーニングには支障ありません。
・・・しかし、僕の使用している1000円未満のディッピングベルトの場合、素材がポリエステル製であるため「それなりに滑りやすい」ことも事実です。予算に余裕があれば、滑りにくい革製を選んだ方が良いのかもしれません。
以下の動画は、ディッピングベルト使用の一例です。
トレーニング後に撮影しているため、チンニング(懸垂)のフォームがグダグダな点はご了承ください・・・。
ディッピングベルトの使い時
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ディッピングベルトは、懸垂(チンニング)やディップスにて「10回前後できるようになったタイミング」で購入を考えるべきです。20回以上できてしまうのであれば、明らかに負荷不足となっていますので注意してください。
これは、負荷(最大反復回数)によってトレーニング効果が変わることが要因となっています。
- 20回以上反復できる負荷:筋持久力の向上
- 8~12回反復できる負荷:筋肥大(筋肉のサイズアップ)
- 5回以下しか反復できない負荷:筋力の向上(神経系のトレーニング)
筋肉を大きくしたい(筋肥大させたい)のであれば、70~80%1RM前後の負荷(8~12回反復できる負荷)である必要があります。
張力維持スロー法であっても、50%1RM程度の負荷は必要です。
低すぎる負荷では、筋肥大は起こりません。
これらのことからも、腱筋(チンニング)やディップスにて10回以上反復できてしまうのであれば、早い段階でディッピングベルトを導入することをおすすめします。
まとめ
ディッピングベルト(加重ベルト)とは、懸垂(チンニング)やディップスの負荷を大きくするためのトレーニング用具です。ウエイトプレートやダンベルをつり下げるようにして使用します。
自体重だけでは、限界があります。
軽く10回以上できてしまうようであれば加重を考慮しはじめる必要がありますし、20回以上できてしまうのであれば確実な負荷不足です。
比較的安価なトレーニング用具ですので、懸垂やディップスが10回前後できるようになったタイミングで、購入を検討することをおすすめします。